深夜の新宿・歌舞伎町。

猛暑がつづく7月のニューヨーク。子どもを食い物にしていた犯罪者たちが相次いで奇怪な死を遂げた。

猛暑がつづく7月のニューヨーク。子どもを食い物にしていた犯罪者たちが相次いで奇怪な死を遂げた。

2007年第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作 選挙の行方、妨害工作の謎、ヒロイン自身の秘密など、複数のプロットが交錯 し、先を読まずにはいられない。

空手、レスリング、柔道、キックボクシング、中国拳法、各々違う格闘技の道を究めることを志していたが、彼らは気が合い、いつも一緒の仲間だった。

相次いで発見された変死体。失踪した巡査部長…。

エジンバラ市長の娘が誘拐される事件が発生。

少し遅れた時計を好んで使った恋人が、六年前に死んだ。

かすみとの偶然の出会いは、過去の恋に縛られていた僕の人生を大きく動かした。

西八王子署管内で代議士が不審死。ろくな捜査もないまま事故と断じられる。

昭和四十年代の街角には、いつでも不思議と冒険があった。貸本屋で交わされる暗号。

9・11以降、激化の一途をたどる“テロとの戦い”は、サラエボが手製の核爆弾によって消滅した日を境に転機を迎えた。

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた―。

「彼女が容疑者だとは、思えない」警視庁捜査一課強行犯第三係を率いる樋口警部補は、荻窪で起きた殺人事件を追っていた。

春休みのある日、NEET探偵事務所に駆け込んできた依頼主は、変にテンションの高いタイ人の女の子だった。

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。

結婚三年目の南田礼子は、陰気な性格が夫に嫌われているのを察し、それを変えたいと思っていた。

22世紀のある巨大都市で、突如理解不能の残虐な連続殺人事件が発生した。

晴明の呪、博雅の笛が京の闇に響くとき―若き陰陽師・安倍晴明と雅楽の名手・源博雅が龍神、幽鬼、獄卒、怨霊たちが引き起こす怪事件を鮮やかに解決する大人気シリーズ。

辻山は探偵事務所に勤める43歳。責任感もありまじめだが、やることはドジばかり。

近未来、急速に軍国主義化する日本。少女だけで構成される武装組織「プロメテウスの処女」があった。

綾部は数種類の保健薬を毎日服用していた。薬を飲むことで精神と肉体の安定を得られるのだ。

娘と二人だけの日々を過ごす「僕」のもとに残された、母親の思いを静かに綴る表題作、幼い頃の記憶を確かめる真夏の出会いを描いた「向日葵の迷路」など、精緻な筆致で喪失と再生を描く全五篇。

連休の朝、自宅近くの道路脇で少女の轢死体が発見された。遺体は可愛がっていた猫の死体を抱いていた。

振り込め詐欺、放火、騒音おばさん…あなたのそばにひそむ悪意を描いて大好評『冤罪者』『失踪者』シリーズの姉妹篇ともいうべきミステリー作品集。

幼なじみの相棒エヴァンとともに深夜、無人のはずの質屋に忍び込んだダニーは、そこで質屋の主人と鉢合わせしてしまう。

保育園時代からの幼なじみで、クラスメートの木田恵理。最近、なんだか彼女のようすがおかしい。

法では裁けぬ悪人に鉄槌を下す四人の男たち。狙いを定めたのは英国外務大臣だった。

かつては捕鯨でにぎわった風光明媚なアメリカ東海岸の保養地アマガンセット。

誰も知らないコンラッドとリリアンの関係―それがリリアンの死を招いたのか?古き因習にとらわれている小さな村社会と、外部の者を寄せつけない上流社会の中で捜査は難航する。

御園マユ。僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切なひと。

時は明治末期。政府重鎮の妻君・但馬夕とその家の書生・御萩慎之介との情死事件は起きた。

西新井警察管内萩原公園で発見されたホームレスの焼死体。そして少年の死体に刻印されたアブラムスの文字。

ブリタニアの王宮建設に絡む殺人罪でガリアへ追放されたはずの王の元側近が、ロンディニウム(現ロンドン)の場末で殺された。

女子高生・浅倉ひとみの母・しのぶは元女優。これまで女手ひとつで、ひとみを育ててくれた。

古書店からたくさんの本を引き取って大喜びのクィララン。

29人の人間を残虐に殺した(死体はすべて内臓を抉りだされたあと焼かれていた)悪魔の使徒と異名をとった連続殺人犯の処刑にFBIのケイト・モランは立ち会う。

パリの地下墓地で恐ろしい体験をしたケイトは、今度はイスタンブールでも二重殺人があったことを知る。

美しくも凶暴な南海の自然、風と波にさらわれた白い流木、巨魚と闘う少年、不毛の愛を酒と官能に溺れさせる男女――ここにはヘミングウェイ最高の自然描写があり、我々の知る作者のすべてに加えて、生前さまざまな伝説に覆われていた作者自身の心の秘密がさらけだされている。

幸福な画家であり、良い父だった男が、絵筆をなげうって、メキシコ湾流の黒い潮に船を駆り、死を賭して見えざる敵を追う。

平凡なセールスマンのグレゴール・ザムザは、気がかりな夢からさめたある朝、一匹の巨大な褐色の毒虫へと変わった自分を発見する。

流星観測に出かけたはずの高校生・西野優子が、深夜の学校で殺害された!美人で頭もよく、生徒たちの憧れの対象だった彼女が、なぜ、誰に殺されなければならなかったのか?優子の妹・船津遙は、姉の死に打ちひしがれるが、やがて彼女の死の謎を追い始める。

脳の病を患い、ほとんどすべての記憶を失いつつある母・千鶴。

部屋に麻薬のカケラを残し失踪した加奈子。その行方を追う、元刑事で父親の藤島。

九州新幹線「つばめ」の車中から、五歳の幼児・福田翔が誘拐された。犯人の要求は、翔の父親が開発した新薬の化学式とサンプル。

東京・杉並区の善福寺公園で、崖から落ちそうな少年を助けた中年の男は、その朝発生した金融業者殺しの犯人なのか?夫の出張中、愛する男と密会の帰途、偶然二人を目撃した桂木麻子は、その後、少年の身が狙われていることを知るが、名乗り出ることもできない。

人を欺くために、自分を欺く。

映画女優鳳千代子の最初の夫笛小路泰久が、軽井沢のプールで死体となって発見された。

衝撃の辞令を受けて泣く泣く「季刊落語」編集部の一員となった間宮緑は、牧編集長の洞察力に感嘆しきり。

「B・D・T」と呼ばれるスラム化に、東京はむしばまれていた。

時代の女神ともてはやされたAV女優が最後に見た風景は。

怜悧な頭脳とシャープな風貌。そして、毒を含んだ皮肉な発言。

多数の死者を出したビル火災以来、歌舞伎町は史上空前の冬の時代から抜け出せずにいた。

人はなぜ、永遠の生命を求めるのか。交錯するさまざまな思惑。

成熟の向こうになお存在する、愚かしくも愛おしい衝動を、時にシニカルに、時にエロティックに描く、篠田節子の最新短編集。

俺は絞殺された。よりによって世界で一番嫌いな男、バイト先のバーのマスター・別所にだ。

高校生の布津美涼は幼い頃、新興宗教に入信した両親と引き離された。その両親の死後、涼は、自分に妹がいたことを知らされる。

スウェーデンのとある町。古いアパートの地下室で、二人の少女の死体が発見された。

「週に五日、黒部峡谷を往復しています」宇奈月に住む須笑子という女性からの手紙に興味を抱いた旅行作家・茶屋次郎は現地を訪ねた。

マンハッタンのメトロポリタン歌劇場で、ロイヤル・バレエ団のプリマ・バレリーナが失踪した。

各国の傭兵たちを陰でサポートする―それが「傭兵代理店」である。東京で密かに運営される代理店に、藤堂浩志が訪れた。

三日間だけだからとユキに拝み倒され、魂葬屋見習い・千早、同じく使い魔見習い・胡白の認定試験に駆り出された深波。

亡き親友との銀河の覇者となる約束を果すべく決意を新たにしたラインハルトに、イゼルローン攻略のための大計が献じられた。

警視庁捜査一課の十津川警部は帰宅途中、女性が猫を轢き逃げするのを目撃した。

戦時、満洲で莫大な資産を築いた牧良介。いまは山奥で隠居生活を送る彼の還暦祝いに、親族や客人は集まっていた。

江戸有数の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいたが、日本橋を焼き尽くす大火に巻かれ、とうとう三途の川縁を彷徨う羽目に…。

長距離走者として将来を嘱望された高校一年生の加納碧李は、複雑な境遇の妹を案じ、陸上部を退部することを決意した。

宮本常一とおぼしき民俗学者によって記憶の扉が開かれる。幕末から維新、大震災、太平洋戦争…。

センセイって、もっと特別な人がやるものだと思ってたんだ。とくにやりたいことがなく、気がつけば先生になっていた。

死ぬことは怖くなかった。だって何が起きても確実にわたしは死に至る。

偶然大手製薬会社の会長と知り合った広告マンの佐伯はその場で殺人事件と出くわすが、奇妙にも会長は何事もなかったかのようにふるまった。

ひょんなことがきっかけでスノーボードを始めた。あっという間に虜になってしまった。

捕らえ損ねた盗賊の嘉三郎捜しに励む文之介だが、お克の嫁入りで肩を落としている中間の勇七に気をとられてばかり。

早苗に想いを募らせる修馬。そんな修馬の悩みを聞くために酒につきあった勘兵衛は、帰り道に何者かに後ろから斬りつけられた。

今回アナベルが手がけるのは、大規模なペルシャ風挙式。成功すれば、いよいよ一流プランナーの仲間入り。

26才スナック勤務の「あたし」と、おなかに「俺の国」地図を彫っている4才年下のダメ系学生風間くんと、ペット亀の「バタ」のほわほわ脱力気味の同棲生活から一転、あたしはリセットボタンを押すように、気がつけばひとり深夜長野の森にいた。

一見なんの関わりもない女性三人の不可解な自殺…実は何者かによって仕組まれた殺人だった?そして魔の手は4人目へと迫りゆく。

超Q級豪華寝台列車で密室殺人劇が幕を開ける…。

六月の緑の森の、白い花の咲く木の下でぼくは君と出会った。人の姿をした美しい一角獣と。

ホラー作家が怪異的理想をこめて造り上げた廃墟庭園。

十月。霧舎学園の秋の行事第一弾は体育祭。

「助けてくれ、カンキンされている 警察にれんらくを」そうかかれた一枚の紙切れを見付けた美哉。

日本橋「いせ辰」の手代・英助には誰にも言えない秘密があった。

妻の浮気が先か、それとも僕の失職が原因か? 錯綜する人間関係を軽妙なタッチで描いた野心作。

ある日、帰宅するとベッドの上で女が死んでいた。警察で取り調べを受ける私は、そこで意外な名前を聞く。

コーンウォール沖に浮かぶカム島。

十津川班の刑事、北条早苗は、旅行中の能登で何者かに狙撃され負傷する。

ハットン荘のその部屋には、忌まわしい過去があった。百年ほど前、部屋に引きこもっていた文学青年が怪死したのだ。

深夜のスポーツクラブでひとり残ったスタッフの行動は―。希少種の猫を入手するため、バイトをかけもちする女子大生が―。

佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。

指名手配犯が逆さ吊りの惨殺体で発見された。